松くい虫防除にネオニコチノイド剤が使われている
松くい虫の被害は最近あまり聞かないが、それでも毎年30~40ヘクタールの松林が被害を受けている。主な原因はマツノマダラカミキリが媒介するマツノザイ線虫の潜伏と言われている。 被害拡大の予防策として、航空散布(有人、無人)、地上散布(大型噴霧器、高所から散布)、薬剤樹幹注入、討伐燻蒸処理、伐倒破砕処理、焼却処理などがある。 薬剤散布の現状 長野県第1位...
View Articleお家騒動から、また話題になったはちみつ中グリホサート
出所:Adobe Stock 加藤美蜂園のお家騒動で話題となったはちみつ中グリホサートは、このまま収まるかと思っていたが、PBブランドのはちみつからも一律基準0.01ppmを超えて検出されたという報道が出て、店頭撤去や自主回収がすすめられている。 ●残留基準と一律基準 超過した場合の考え方...
View Article宍道湖でワカサギ漁獲量が激減した理由 ネオニコ系農薬の影響か?
2021年11月6日に放映されたTBS報道特集「ネオニコ系農薬 人への影響は」。この中で、30年前から宍道湖でワカサギが激減している理由について、ネオニコ系農薬の影響を示唆する場面が出てくる。ここでのワカサギ漁獲量の統計データについて、補足材料として島根県のデータを紹介したい。 ●ワカサギ漁獲量の推移...
View Article中国産アサリに除草剤 その安全性は?
中国産アサリが熊本県産と偽装表示され大問題となり、店頭から熊本県産アサリが消えた。中国産と表示したアサリもあるが、売れ行きは悪いようだ。今回の騒動に尾ひれをつけたように、中国産アサリに除草剤が残留し、内臓に悪影響がある等の不安を招く情報が発信されている。 こうした記事に間違いが散見されるので、指摘しておきたい。 1.中国産アサリの除草剤は輸入時に検査され、違反品は流通しない仕組みである...
View Article中国産輸入食品違反を取り上げるなら、日本からの輸出違反は?
出所:Adobe Stock 週刊誌などでは定期的に中国食品の危険性を伝える記事が発信されている。最近も「あぶない中国食品2022」(週刊文春5月5・12日)として中国産ピーナッツのアフラトキシン、冷凍ブロッコリーや玉ねぎの基準違反、中国国内でのトンデモ食品の流通、中国産アサリなどの偽装問題など、中国食品の危険性が紹介された。中国食品の危険性を強調したいようだが、事実がゆがめられることが多い。...
View Article全国で進むミツバチ被害対策、食品衛生基準行政の移管
農薬のミツバチ被害は、現場の努力でかなり改善されています。このほど公表された農水省のウェブサイト「令和3年度の農薬が原因の可能性がある蜜蜂被害事例報告件数及び都道府県による蜜蜂被害軽減対策の検証結果」をご紹介しましょう。あわせて最近の話題として、残留農薬基準を策定する厚生労働省の伝統的な部局が消費者庁に移管されることについても触れておきたいと思います。 ●対策の成果が被害報告件数に反映...
View Article台湾で日本産ラーメンからエチレンオキサイド検出・不合格
台湾では、日本の食品が残留農薬の基準値超過等でしばしば輸入差し止めになる。5月のFOOCOMコラムでは、台湾に輸出された日本のイチゴの農薬違反について紹介した。...
View Article台湾で相次ぐ日本産イチゴ違反 香港では?
今年も台湾での日本産イチゴ違反が賑やかしい。毎月、台湾の衛生福利部食品薬物管理署が、日本からの輸入食品の不合格の検査結果を公表する。今の季節は違反食品としてイチゴがずらりと並んでいる。またか、という感じがするが、台湾での報道では「日本から毒イチゴ」みたいな表現もあり、ほっておくわけにもいかないだろう。...
View Article北海道メロンが台湾で違反、気になることがある
台湾への輸出農産物で、いつもはイチゴやリンゴ等の違反が多いが、今回は北海道産メロンがフェニトロチオン(スミチオン)違反となったようだ。8月に山形のメロン:フェントエート0.02ppm、昨年12月熊本のメロン:ニテンピラム0.01ppmで違反となっている。*フォーカス台湾の記事 台湾の輸入検査違反発表は以下のURLで確認できる。...
View Articleばれいしょの残留農薬違反 本当に健康に影響を及ぼす恐れがあるのでしょうか?
寒くなるこの季節、鍋ものが恋しくなると春菊の需要も伸びる。それにつれて違反の報道も多くなる。昔から春菊とニラは農薬残留が多い感じがする作物である。12月に報道された違反を見ていると、個人農家が地場産野菜を少量販売しているような場所で起きており、違反農薬はすべて昔よく使われた有機リン系農薬で、現在適用がなく一律基準となっている農薬ばかり。残留濃度もドリフトに近いような濃度であった。...
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